2019.4.26

クリエイターズキャンプ2019レポート

Creators Town Manazuru -創作の町・真鶴-
クリエイターズキャンプ真鶴/真鶴まちなーれ2019レポート

【事業趣旨】

 神奈川県西部にある人口約7千人の小さな真鶴町。

昨年には、神奈川県唯一の過疎地域に指定されたこの町で、音楽・映像・テクノロジー・現代アートを融合した新たな文化芸術で創造し、「文化・芸術・創作で人を呼ぶ」新しい人の流れを生み、アーティストやクリエイターなどが集い創作をする町「クリエイターズタウン真鶴-創作の真鶴-」を具現化すべく本事業を実施しました。

 本イベントでは、メディアアートや現在アートなど、様々なジャンルのアーティストやクリエイターが町内各所を表現舞台として作品を展示。同時に、町内各所で音楽やアート、テクノロジーに関するワークショップを多数開催し、地域全体での文化芸術祭を創造しました。

【事業概要】

1.クリエイターズキャンプ真鶴・真鶴まちなーれ2019

 平成31年3月9日(土)から24日(日)までの16日間、「創作の町・真鶴」を楽しむ「16日舞台」を形成するクリエイターズキャンプ真鶴と真鶴まちなーれ2019を内容で実施しました。

実施内容は以下のとおりです。

①コーライティングキャンプ

 作曲家が3人1組でチームを組み、30時間で白紙の状態から1曲のデモテープを完成させるキャンプです。レコード会社のA&R(アーティストの発掘・育成部門)やアーティスト事務所、音楽出版社などからの希望を募り、楽曲とのマッチングを行います。
今年は、メジャーデビューしたアーティストやデビューを予定しているアーティストら8人が参加し、最終日のライブ試聴会に向けて作詞・作曲を行いました。

 開催日時:3月23日(土)~24日(日)終日
 会場:一般社団法人森の家(神奈川県真鶴町真鶴1451)
 参加人数:計40名(※作曲家招待制)

②コーライティング・ワークショップ

 (協力:ソニックアカデミーサロン、㈱クレオフーガ)

 作曲家を目指す人が集まり、チームを組み、最先端の作曲法「コーライティング」を学びながら夕方までに曲を完成させるワークショップです。

日時:3月23日(土)~24日(日)
会場:真鶴地域情報センター
人数:10名(※一般参加)

③真鶴インスタレーション

 真鶴をフィールドにクリエイティブな作品を創り出すテックアート。作品公開日には町民ほか多くの皆さんに作品を鑑賞するツアーを実施しました。

 日時:3月9日(土)、21日(木・祝日)~24日(日)
 会場:旧月光堂店舗
 展示:2作品(海、夢くらげ)

④真鶴アート提灯プロジェクト (協力: ㈱ゼルス)

荒井城址公園の竹林内に、およそ100名の様々なアーティストが描いたアート提灯を約200灯飾り、暗闇に浮かぶ幽玄な世界を演出しました。

日時:3月21日(木) ~24日(日) ※しだれ桜の宴ライトアップ期間終了までそのまま展示

会場:荒井城址公園

⑤感じる芸術祭「真鶴まちなーれ2019」

 Sontaneous Colors 湧き起こる色をテーマに、8名の現代アート作家を招聘し、町内各所を展示場所として制作展示をしました。

 日時:3月9日(土)~24日(日)
 会場:コミュニティ真鶴(本部)、真鶴町内

<招聘アーティスト>

阿部 乳坊、石塚 沙矢香、伊藤 隆治、Sara Gally、鈴木 泰人、都築 まゆ美、山田 将志

⑥真鶴まちなーれ各種ワークショップ

 開催期間中、様々なワークショップやイベントを開催しました。

 日時:3月9日(土)~24日(日)期間中随時
 会場:コミュニティ真鶴ほか

⑦特別展示(協力:南国ソフト)

企業協賛を戴いた企業様より、自社のサービスを展示する機会が欲しいということで、コミュニティ真鶴和室(23日)、情報センター1階展示コーナー(24日)の2日間、MR(複合現実:現実空間と仮想空間を混合し、現実のモノと仮想的なモノがリアルタイムで影響しあう新たな空間を構築する技術)の披露を行いました。

⑧クリエイターズキャンプ真鶴ライブ試聴会(発表会)&アフターパーティー

コーライティングワークショップ参加者による楽曲の成果を発表する試聴会と、作曲家とアーティストが2日かけて作り上げた楽曲を実際に参加したアーティストが舞台上でライブを行う発表会などを行いました。

日時:3月24日(日) 16:00~試聴会、18:00~アフターパーティー

会場:真鶴地域情報センター
参加者数:各イベントの参加者、音楽関係者、町民など120名規模 ※パーティー参加券は一部有料

■各イベントの参加・来場者数

①クリエイターズキャンプ
 ・コーライティングセッション:40名
 ・コーライティングワークショップ:10名
 ・真鶴インスタレーション(参加者):6名
 ・     〃     (来場者):約30名
 ・真鶴アート提灯プロジェクト:約1,800名
 ※現地機械式センサー(カウンター)による
 ・ライブ試聴会&アフターパーティー:約120名
(招待者・音楽関係者・真鶴町民等含む

②真鶴まちなーれ2019
 ・真鶴まちなーれガイドツアー:365名
 ・   〃   イベント・ワークショップ:24講座、408名
 ・その他来場者数 1,200名

イベント全体合計 約4,000名
※いずれも重複含む

■事業の効果
 一昨年のクリエイターズキャンプでは、参加したクリエイターが実際に真鶴へ移住し、今回の事業の運営メンバーとして参加しました。また、今回も真鶴アート提灯へ参加したアーティストが真鶴へ移住したいと実際に空き家物件探しを行うなど、この事業をきっかけに真鶴へ興味を持つ人達が増えています。
 今回の真鶴アート提灯に参加した100名の若手アーティストの中でも半数近い人が、自身の作品が展示されている会場を見るため真鶴を訪れたり、真鶴まちなーれにおいても芸術という要素で町を楽しむ文化が広がるなど、この事業をきっかけにアーティストやクリエイターが真鶴に集い交流するという、まさしく文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出す、マグネット・カルチャーの効果が発揮されました。
 今回の真鶴での取組みから、文化芸術が人を引きつけるということが証明され、過疎の町・真鶴を創作の町にするという取組みが地域活性化の新しい形になれることを確信しました。

■総括と今後の展望
 クリエイターズキャンプ真鶴は今年で5年目、地元実行委員会を設置してから3年が経ちました。
今年は、神奈川県よりマグカル推進事業の補助金をいただき、真鶴まちなーれ実行委員会との共同開催や真鶴しだれ桜の宴協議会とのコラボレーションなど新しい取組みを行いました。
年々イベントの規模が大きくなり、かつ地域の方を巻き込みながら交流を深めてきています。
イベントの性格上まだまだ地域での認知に乏しい部分もありますが、今後もテレビ局や新聞社などのメディアに協力してもらいながらこの活動を広めます。

 音楽・映像・テクノロジー・現代アートを融合した新たな文化芸術で創造し、「文化・芸術・創作で人を呼ぶ」新しい人の流れを生み、アーティストやクリエイターなどが集い創作をする町「クリエイターズタウン真鶴-創作の真鶴-」を具現化するため、これを単なるイベントに留めず、空き家をアトリエ&ギャラリーに改修するプロジェクトなどアーティストやクリエイターが常に真鶴に滞在し創作活動ができる仕組みを作り上げ、継続かつ成長させるよう今後も目指して参ります。

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